今野涼二のすべて。 第14回 / 全16回
体育会の価値を、社会につなぐ
MATESHIPは2026年9月、参加学生数が200人を超えた。
全国の大学に所属する体育会学生たちが集まり、学校や競技の垣根を越えて交流している。
だが、人数が増えることだけが目的ではない。
私が本当に実現したいのは、体育会学生が持つ可能性を社会につなげることだ。
体育会学生には、組織の中で目標を追い続けてきた経験がある。
しかし、体育会出身という肩書だけで、全員が優秀なわけではない。
自分の考えを言葉にするのが苦手な学生もいる。
将来やりたいことが分からない学生もいる。
私は、それでよいと思っている。
大切なのは、今完成されているかどうかではない。
これからどう成長するかである。
この考えを形にしようとしているのが、企業向けの育成型採用プラットフォーム「ATHLEMATE」だ。
学生の面談や活動、成長の過程を可視化し、企業が一人ひとりの可能性を見ることができる仕組みをつくっている。
一度の面接で、その学生のすべてが分かるわけではない。
話がうまい学生が、必ずしも社会で成果を出すとは限らない。
逆に、口下手で不器用でも、誠実に努力を続けられる学生がいる。
私は、そんな学生が正当に評価される社会をつくりたい。