今野涼二のすべて。 第13回 / 全16回
日本一のおせっかい
MATESHIPの活動を始めて、改めて分かったことがある。
学生が本当に求めているものは、就職先の情報だけではない。
自分を真剣に見てくれる大人。
本音で話せる仲間。
失敗しても、また挑戦できる環境。
こうしたものが不足していると感じた。
私は学生の試合を見に行く。
神戸にも、広島にも、会いに行く。
食事をしながら話を聞く。
悩みがあれば一緒に考える。
移動時間も、お金もかかる。
経営者として、費用対効果を考える必要があることは理解している。
だが、人間関係には数字だけでは測れない価値がある。
オンラインで会議をすることは簡単になった。
AIを使えば、多くの作業を効率化できる。
しかし、人間の温度は、画面越しだけでは伝わらないこともある。
相手が自分のために時間を使ってくれた。
遠くから、わざわざ会いに来てくれた。
その事実が、人の心を動かす。
私は、組織を拡大するうえでも、人間同士のつながりを中心に置きたいと思っている。
今日学が掲げる言葉は、「日本一のおせっかい」。
おせっかいという言葉には、余計な世話を焼くという意味もある。
それでも、私はこの言葉が好きだ。
誰かの人生に、本気で関わる。
面倒なことから逃げない。
言葉だけでなく、行動で示す。
これこそ、私がつくりたい組織の文化である。