今野涼二のすべて。 第12回 / 全16回
帰国、そして「今日学」の誕生
帰国後、私は改めて、自分が人生を懸けて取り組むべきことを考えた。
頭に浮かんだのは、野球に打ち込んでいた頃の自分だった。
私は、野球のおかげで多くのことを学んだ。
努力、礼儀、忍耐、組織への貢献。
その一方で、社会に出るまで知らなかったことも多い。
もし高校生や大学生の頃に、もっと多くの大人と出会っていたら。
もし、野球以外の世界を知る機会があったら。
もし、社会で活躍する人たちと本音で話すことができていたら。
人生の選択肢は、もっと広がっていたのではないか。
そう考えるようになった。
そこから生まれたのが、体育会学生を中心とするコミュニティ「MATESHIP」である。
他大学の学生とつながる。
経営者と出会う。
英語や金融を学ぶ。
就職活動について本音で話す。
それらを通じて、社会に出る前に、自分自身の可能性に気づいてほしいと考えた。
私が重視したのは、学生に対して安易に就職先を紹介することではなかった。
まず、学生自身が成長すること。
自分の頭で考え、自分の人生を選択できるようになることだった。
2025年8月28日、株式会社今日学を設立した。
社名には「今日学び、驚愕する」という思いを込めている。
昨日まで知らなかった世界を知る。
昨日までできなかったことができるようになる。
そんな小さな驚きの積み重ねが、人生を大きく変えていく。
私は、そのきっかけをつくる会社にしたかった。