今野涼二のすべて。 第9回 / 全16回
20代で年収3,000万円を超える
社会人2年目、私は年収1,000万円を超え、若くして管理職を任されるようになった。
3年目には年収約3,380万円。
最高月収は約2,300万円に達した。
4年間で取り扱った不動産の総額は、約200億円に上る。
数字だけを見れば、成功者と言われるのかもしれない。
かつて家庭の借金という現実を経験した少年が、自分の力で大きなお金を稼げるようになった。
それは確かに、自信につながった。
しかし、お金を稼ぐことと、人生が満たされることは同じではなかった。
大きな契約が決まる。
収入が増える。
周囲からの評価も変わる。
最初は、それだけで嬉しかった。
しかし、次第に大きな数字にも慣れていく。
かつて夢のようだった収入が、いつの間にか当たり前になってしまう。
そして私は、考えるようになった。
「このまま稼ぎ続けた先に、何があるのだろうか」
もちろん、今でもお金は大切だと思っている。
稼ぐ力がなければ、誰かを助けることも、事業を継続することも難しい。
ただ、お金は目的ではなく手段である。
そのことを、私は実際にお金を稼いだからこそ理解できた気がする。