今野涼二のすべて。 第7回 / 全16回
教師になるはずだった私
大学では、中学校と高校の保健体育の教員免許を取得した。
教育の道に進む可能性もあった。
しかし、教育実習などを通じ、私は学校教育と社会との間に距離があることを感じるようになった。
社会を十分に知らないまま、子どもたちに将来の選択を促すことはできるのだろうか。
もちろん、学校には学校の役割があり、教育現場で奮闘する先生方を否定したいわけではない。
それでも私は、まず自分自身が社会に出て、現実を知る必要があると考えた。
きれいごとではなく、実際にお金を稼ぐとはどういうことか。
会社はどのように利益を生み出すのか。
人はどうすれば信頼を得られるのか。
そんなことを知りたかった。
そして2019年4月、私は株式会社ゼニアスに入社した。
選んだのは不動産営業の世界だった。
野球中心の生活を送ってきた私にとって、ビジネスの世界は未知の領域だった。
しかし、未知だからこそ挑戦する意味があると思った。
私は、社会という新しいグラウンドに立ったのである。